今季グランプリ(GP)ファイナル銅メダリストで4位に終わった宇野昌磨(18=中京大中京)が、世界選手権(3月30日開幕、米ボストン)で、まだ試合で誰も成功させたことのない4回転ループに挑戦する意志を示した。

 ショートプログラム(SP)2位からの逆転を狙ったが、2度の4回転ジャンプのミスなどで、フリーの得点が176・82点と伸びず、合計269・81で4位に沈んだ。今季、ジャパンオープンでのシニアデビューから、GPファイナル初出場初表彰台、昨年末の全日本選手権でも2位と躍進を続けてきたが、ここに来て、気のゆるみが出た。「危機感は、GPファイナルや(シニアデビュー戦)ジャパンオープンの方があった。もっと、やってやろうと思っていた」と反省した。

 攻めの気持ちを取り戻すため、1カ月後に待つ世界選手権で「ループを入れたり、アクセル(3回転半)を後半に入れたり。その方がモチベーションがあがる」と構成の変更を熱望。史上初への挑戦で、再び闘志を燃やす。