4年前の自分を超えた。競泳の松田丈志(31=セガサミー)が15日、米フラグスタッフの高地合宿から成田空港に帰国した。

 標高2100メートルの現地では、4歳から指導を受ける久世由美子コーチ(69)と1日1万6000メートルの猛練習を敢行。200メートルバタフライで銅メダルを獲得した12年ロンドン五輪前の練習タイムを上回ることも多かったという。

 松田は「150メートルバタフライの練習では、4年前より2、3秒速かった」と振り返る。久世コーチの練習ノートに書かれた4年前の記録を常に意識して泳ぎ「ほとんどの部分でできた。力は付いている」と自信を深めた。

 リオデジャネイロ五輪代表権を懸ける日本選手権(4月4日開幕、東京辰巳国際水泳場)では200メートル自由形、同バタフライに出場する。残り約3週間。「やれることをやってスタート台に立ちたい」と松田。久世コーチは「良い感じでできあがってきている。もうひと踏ん張り」とラストスパートに気合を高めた。