日本初のメダルを確定させていたLS北見はスイスに6-9で敗れ、2位だった。スイスは3連覇を達成した。

 日本は3-5の第8エンドに3点を奪って逆転。しかし、第9エンドに2失点し、有利な後攻だった最終第10エンドも2点を奪われて力尽きた。


チーム10
スイス
日 本

銀メダルを獲得し、観客の声援に応える(左から)リンド・コーチ、本橋、吉田夕、鈴木、吉田知、藤沢の日本(AP=共同)
銀メダルを獲得し、観客の声援に応える(左から)リンド・コーチ、本橋、吉田夕、鈴木、吉田知、藤沢の日本(AP=共同)

 第1エンド、日本は先攻で0-0の立ち上がり。

 第2エンド、スイスは日本に“1点を取らされ”た。第3エンドは日本が有利な後攻となった。

 第3エンド、日本はストーンを残さず意図的に0-0とした。第4エンドも日本が後攻。

 第4エンド、日本のスキップ藤沢のラストストーン前にスイスのストーンは3個。日本はナンバーワンを置き、1点を取るにとどまった。1-1の同点。

 第5エンド、スイス後攻。最後はハウス内にストーンが混み合う展開。ナンバーワンはスイス、ナンバーツーは日本がからくも残った。2点を失うピンチだったが、1点でしのいだ。前半終えて日本は1-2と食らいついている。

 第6エンド、日本後攻。理想的な攻撃で藤沢がラストショットでスイスのストーンをはじき出し、ワン・ツーは日本。2点を取ってこの試合初めてスイスをリード、逆転で3-2とした。

 第7エンド、スイス後攻。スキップでスイスがストーンを3個残す展開。日本も最後に1個入れたが、スイスもラストショットが成功し3点を取り、逆転した。

 第8エンド、日本後攻。藤沢のラストショットでスイスのストーンをはじき出した。日本3個目のストーンがからくもハウスに残り、日本が3点のビッグエンドとした。6-5と再逆転した。

 第9エンド、スイス後攻。日本は相手にプレッシャーをかける。スイスは最後にナイスショットで2点取り、7-6と逆転した。

 運命の第10エンド、日本後攻。藤沢のラストショットはナンバーワンを狙ったが、ストーンは無情にもハウスを通過するまさかのミス。日本は敗れた。

 ◆藤沢五月の話 おめでとう、とはまだ思えない。悔しい思いしかない。最後のショットを決めきれなかったのは私の責任。経験を積んで、もっと強いスキップにならないといけない。

 ◆本橋麻里の話 みんなにありがとうの一言。いつも通り、笑顔のあふれるゲームをしてくれた。負けたことは悔しいが、見てくれた人が喜ぶ試合をしてくれたのは誇り。

 ◆吉田夕梨花の話 最後の最後まで試合ができたことはうれしく思う。最後は負けたが、幸せな楽しい時間だった。言葉では表せないくらい、最高の舞台だった。

 ◆鈴木夕湖の話 負けて大会が終わったので、うれしい半分、悔しい半分。もっと安定して投げられる選手になりたい。

 ◆吉田知那美の話 やってきたことが一つの結果になったことは誇りに思う。まだ伸びしろはある。この負けを大切に、ひたむきに練習を頑張りたい。

女子カーリング世界選手権決勝で試合中、声を出すLS北見のスキップ藤沢五月(AP)
女子カーリング世界選手権決勝で試合中、声を出すLS北見のスキップ藤沢五月(AP)
女子カーリング世界選手権決勝でショットを放つLS北見のスキップ藤沢五月(AP)
女子カーリング世界選手権決勝でショットを放つLS北見のスキップ藤沢五月(AP)

<18年平昌五輪への道>

 五輪出場枠は10枠(開催国枠を含む)。16、17年の世界選手権の順位によって獲得したポイントの合計上位チームが出場枠を獲得できる。日本代表が平昌五輪の出場枠を獲得した場合、今季と来季の日本選手権を制したチームが、そのまま五輪代表に決まる。今季の同選手権はLS北見が優勝。来季の同選手権で別のチームが優勝した場合は、日本代表決定戦が行われ、決定される。