優勝した14年以来2季ぶり出場の浅田がマイペースにスタートした。フィギュアスケート世界選手権の公式練習が28日、ボストン・TDガーデンで行われ、4度目の優勝がかかる浅田真央(25=中京大)が初めて試合のリンクで滑った。

 曲をかけたフリーの練習は、最初の滑走だけにすべてのジャンプは踏みきりを丁寧に確認するのみ。その後も、武器のトリプルアクセル(3回転半)は1度も飛ばず。ダブルアクセルや3回転-2回転の連続技を何度も試していた。ゆっくり、体の調子を確かめるような練習だった。

 1年間の休養から復帰した今季は、ジャパンオープン、中国杯と好調の滑り出しから一転、NHK杯、グランプリ(GP)ファイナル、全日本選手権とミスが重なる演技が続いた。

 出場予定だった2月の4大陸選手権を辞退し臨む、今季最後の大会。落ち着いた表情に、滑らかなスケーティング。練習から自信がうかがえた。