羽生結弦(21=ANA)が、怒りを爆発させた。

 フィギュアスケート世界選手権男子ショートプログラム(SP)の当日公式練習が30日昼、ボストンで行われた。SPの曲をかけた練習中、滑走を妨げる場所でスピンをしていたデニス・テン(カザフスタン)にぶつかりそうになり「それはねえだろ。お前!」と激怒。その直後のトリプルアクセル(3回転ジャンプ)で転倒し、壁にぶつかると、そのまま右拳で壁を強くたたきつけた。関係者によると「ここまで怒りをあらわにすることはめったにない」。ここ数日の公式練習中でも何度もテンと重なる場面があり、怒りが沸点に達したようだ。

 羽生陣営は、本番直前の6分間練習でも同様のことが起きないよう、日本スケート連盟を通じ、テン側への注意喚起をする予定だ。