SP9位の浅田真央(25=中京大)が143・43点の今季ベストをマークし、合計200・30で7位に入った。

 冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷すると会場は大歓声に包まれた。途中、3回転ルッツが回転不足になるミスもあったが、流れるようなスケーティングで会心の滑りを見せた。最後のポーズを決めると、ほっとしたように目をつぶって空を仰ぎ、たちまちうれしそうな表情にかわった。

 31日のSPでは、ジャンプミスが重なるなど思うような演技ができなかった。それでも「あー何やってんだろ、といつもなら落ち込んでたと思うんですけど、違う気持ちになった」と気持ちは前向きだった。気持ちを切り替え「自分を信じるだけ」とフリーに臨んだ。

 1年の休養を経て復帰したシーズン。帰ってきて良かったかの問いには「競技を出来るのはあと数年。復帰しなかったら後悔していたと思う。たくさんの方が応援してくれた。それがうれしかった」と笑顔で話した。来季の予定は「まだ分からない」としたが、「この経験を次につなげていきたい」と意欲十分だった。