男子100メートル平泳ぎで五輪出場権を逃した北島康介(33=日本コカ・コーラ)はレースのない6日も、会場で調整した。

 5日の100メートル決勝では59秒93の2位と、出場条件の派遣標準記録に0秒3届かず、五輪切符を逃した。ラストチャンスの200メートルの予選は7日から始まる。北島は真剣な表情でフォームをチェックした。

 一方、都内の日本水連事務所、水連幹部には選考方法の問い合わせ、「なぜ北島を行かせないんだ」との抗議電話が殺到した。準決勝で派遣標準記録を切ったこと、決勝で2位に入っていたことで、選考方法に疑問を持つ人が少なくなかったようだ。日本水連の五輪選考方法は00年シドニー大会以降は一発勝負。決勝で派遣標準記録を切って2位以内と厳しい条件となっている。