バレーボール男子プレミアリーグ堺の元日本代表ウイングスパイカー・千々木駿介主将(26)が19日、指揮官の有終の美を誓った。

 大阪・堺市内の体育館で午前中に約1時間半の練習を行い、29日開幕の全日本選抜大会(大阪市中央体育館)に向けて調整した。2季にわたり指導を受けた印東玄弥監督(44)は、同大会を最後に退任する。千々木は「監督が2年間で新しい風を吹き込んでくれた。最後に花を添えられるようにしたい」と意気込んだ。

 今季はレギュラーシーズンで10勝11敗の5位。プレーオフも全敗で、6チーム中最下位と苦しい戦いを強いられた。「いいところと悪いところがはっきりし過ぎた。最後は固まっていきたい」(千々木)。米国やノルウェーで指導経験を持つ印東監督から落とし込まれたのは、強いサーブの重要性。確実性との兼ね合いにも苦しんだが、千々木は総決算に向けて「(堺)ブレイザーズの破壊力をサーブから見せつける」と気合をみなぎらせた。

 この日の練習は、今月から部長に就任した元日本代表の中垣内祐一氏(48)も熱視線を送った。