バレーボール女子の元日本代表で主将を務め、セッターとして12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得した竹下佳江さん(38)が、兵庫・姫路市が拠点の新チーム「ヴィクトリーナ姫路」の監督に就任した。7日、都内で会見し「日本一を目指し、五輪でメダルを目指して戦える選手を輩出したい」と決意を表明した。

 竹下さんはチームからのオファーを1年以上断り続けていた。選手集めから始めることなどに不安があったという。それでも引き受けたのは1度引退後に復帰するなど現役時代に厳しい状況からはい上がった自身とチームが重なったから。「ゼロからやるのも私らしくていい」と力強く笑った。

 チームは今夏の全日本選手権兵庫県予選から参戦予定で、選手、スタッフは編成中。17~18年シーズンのチャレンジリーグ2部(Vリーグ3部)出場を目指し、Vリーグ準加盟準備を進める。最高峰のプレミアリーグへの昇格は最速で20~21年シーズンとなる。

 夫のプロ野球広島の江草投手との間には1歳の息子がいる。「母親で監督になる。子どもの負担になることは避けたいし、模索しながら。女性に何かメッセージを送れると思い決心した」と話した。【岡崎悠利】