U-21男子シングルス2回戦で、世界ランク190位の張本智和(12=エリートアカデミー)は、今年1月の全日本選手権ジュニアの部(高2以下)を制した木造勇人(16=愛工大名電高)に3-2で勝利した。

 準々決勝では、14年中学王者の出雲卓斗(16=石川・遊学館高)と対戦する。

 第1ゲームを7-11で落としたが「絶対に勝とうという気持ちが強かったので負けなかった」と、第2ゲームを11-1で奪い返した。続く第3ゲームを7-11で失っても、第4ゲームは11-2で再び圧倒。精神的な強さも発揮した。最終ゲームの最後は強烈なフォアで11-8。大きな声と体をのけぞらせて喜びを表現した。木造とは2度目の対戦。「前回は3-0で勝っていて、もっとやりにくいと思った。なるべく相手にチキータをさせないことを考えました。この調子で決勝まで残りたいです」と、まだまだ満足はしていない。木造も「自分がしかけても、カウンターやブロックが強かった。相手のほうが上だった」と悔しさをにじませながら実力を認めた。

 午後はU-21男子シングルス準々決勝に加え、一般の部での本戦出場をかけた予選3回戦で、ワールドツアー優勝経験もあり、リオ五輪日本代表の補欠に選出されている大島祐哉(22=ファースト)と対戦する。前日15日には、香港とルーマニアのリオ五輪代表に勝利しているだけに、さらなる活躍が注目される。