バレーボール女子日本代表の監督に、元日本代表で現在Vリーグの久光製薬で監督を務める中田久美氏(51)が就任することが決定した。また男子は05年にVリーグの堺の監督としてチームを優勝に導き、現在は部長を務める中垣内祐一氏(48)に決まった。25日に日本協会が都内で開いた理事会で承認された。

 強化事業本部長を兼任する木村憲治会長は2人の選考理由について「国内での監督としての実績があり、海外での経験もある」と説明した。契約は日本協会の規定で2年ごとの更新となるが、木村会長は「原則としては東京五輪まで頑張っていただきたいという考えでいる」と話した。

 女子は12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得するなど8年間にわたって指揮をとった真鍋政義監督が退任。女子日本代表では82年の生沼スミエ氏以来となる史上2人目の女性監督が誕生した。中田氏は12年に久光製薬の監督に就任し、わずか1年でプレミアリーグ優勝に導いた手腕が買われた。

 男子の立て直しは中垣内氏に託された。現役時代は92年バルセロナ五輪に出場、6位入賞に貢献した。男子は12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪と2大会連続で出場を逃すなど、低迷している。過去に全日本のコーチも務めるなど経験豊富な中垣内氏が、復活を目指す男子の指揮を任された。

 日本協会は26日に都内で就任会見を開き、両監督が出席する予定。