バレーボール男女日本代表の監督就任会見が26日、都内で行われた。男子の中垣内祐一監督(48)と女子の中田久美監督(51)が出席し、決意を表明した。

 女子の中田新監督が、日本代表を“戦う集団”に作り上げる。選手に厳しく指導する自身のイメージについて「そのままでいいと思います」と笑顔。「ちゃらちゃらしているのは好きじゃないので」と冗談交じりに続けた。

 プレミアリーグの久光製薬を率い、23日に自身3度目の世界クラブ選手権(マニラ)を6位で終えたばかり。「心折れて帰ってきました」と、世界との差を痛感した。高さとパワーで劣る日本は、勝っても接戦が常。「ワンサイドゲームはなかなかない。最後で勝ちきれるチームを作りたい」と話した。

 強化ポイントに挙げたのは、久光製薬時代と同じでリズム。「点の取り方を確実で質が高いものにすることで、日本の良さである器用さや忍耐力が生きて表現できると思う」とプレースタイルのイメージを語った。東京五輪の目標は少しでもいい色のメダル。中田監督の新たな挑戦がスタートした。