国際ボート連盟(FISA)の理事に、日本ボート協会の細淵雅邦理事(56)の就任が決まったことが16日、分かった。日本協会によるとFISAの役員を日本人が務めるのは初。担当分野は五輪の開催準備や運営で、会場見直し問題を抱える2020年東京五輪に向けて日本側とのパイプ役となることが期待されている。

 13日までスイス・ローザンヌで行われたFISA理事会で決定した。任期は2年。

 細淵氏は立大出身。08年北京五輪では日本協会の強化責任者を担い、ボート日本代表のチームリーダーを務めた。FISAでは13年から専門委員会の委員を務めていた。

 スポーツ庁は国際スポーツ界での日本の発言力強化のため、国際競技連盟(IF)の役員増加を政策の柱に掲げており、細淵氏も支援を受けた。10月には渡辺守成氏が国際体操連盟(FIG)会長に当選するなど官民一体の戦略の成果が出ている。