シニアの国際大会初出場で女子52キロ級を制した角田夏実(24=了徳寺学園職)は「トントン拍子になっちゃった」と、11月の講道館杯に続く優勝を喜んだ。

 昨年6月に痛めた右ひざを手術したが、今年3月に復帰してからは急成長。得意の寝技を武器に勝ち上がり、決勝でも阿部詩(16=兵庫・夙川学院高)を腕ひしぎ十字固めで破った。

 千葉・八千代高から東京学芸大に進学。「卒業して柔道を続けようと思わなかったし、実業団でやるなんて考えられなかった」が、3年の時に全日本学生体重別で同大に初の全国タイトルをもたらし、団体でも初優勝。2年前に了徳寺学園入りした。

 寝技は大学入学後「OBの方が教えに来てくれ、毎日コロコロしてました」と笑った。寝技強化に、サンボや柔術も学んだ。今の課題は「立ち技もできるようになること。立ち技の方がかっこいいなと」。東京五輪は「1番遠い」と笑ったが「今は柔道だけを頑張りたい」と、大きな目標に向けて話していた。