京産大(関西リーグ3位)が明大(関東対抗戦3位)を初めて下し、準々決勝進出を決めた。明大相手に過去6戦6敗だった京産大は、前半8分までに0-12とリードを許す苦しい展開。しかし、前半27分のトライから粘りを見せ、最後は1点を追う後半28分にWTB坂本英人(3年)の80メートル独走トライで逆転に成功した。

 試合終了前は約5分間にわたり懸命の防御を見せ、ノーサイド。フランカー真野拓也主将(4年)は「たくさんの方に応援してもらって、勝利で喜ぶ姿を見せられてうれしい」と笑みを浮かべた。大西健監督(66)は涙を見せながら「『明治に勝って歴史をつくろう』という話をしていた。京産らしいラグビーができた。大きな者に向かっていくラグビーで、見てもらった人にも勇気を与えられたかな」と感慨深げに話した。

 明大に「7度目の正直」を果たし、次戦は17日に東京・秩父宮で東海大(関東リーグ戦1位)とぶつかる。指揮官は「勝ちに行きます。ベスト4の壁を破って、もう1度元木くん(元木由記雄ヘッドコーチ)と涙したい」と気持ちを高ぶらせた。