20年東京五輪出場を目指して来日したハンドボールのザンビア代表チームが17日、東京・武蔵村山市の東京経済大体育館で日本チームとの初試合に臨んだ。

 社会人の強豪、拝島ブルーウッドに11-13で惜敗し、東京経済大には19-18と逆転勝利(いずれも30分)。モーゼス・トンガ主将(18)は「勝ったのは素晴らしい経験」と、大接戦をものにして自信を深めた。

 代表チームとはいっても、来日した12人の年齢は15~18歳。人数が集まらず、練習は週に2回程度と限られ、対外試合の経験も少ない。日本のレベルでは高校生相当だというが、滞空時間の長い驚異的なジャンプを見せたり、体勢を崩しながらもトリッキーなパスを出すなど、コートサイドにため息がもれるほどの高い潜在能力もみせた。

 チームとともに来日した同国ハンドボール協会のビクトル・バンダ会長(42)は「20年のオリンピックに出るのが目標。今回の交流プロジェクトは我々にとって貴重だし、4年後に再びここ(東京)に戻ってきたい」と話していた。