一関学院(岩手)は、リバウンドやルーズボールをコントロールできず、初戦で姿を消した。

 序盤から相手に差をつけられる苦しい展開。第2ピリオドには11点差をつけられて、前半を16点差で折り返した。後半になると、佐々木亜美主将(3年)と安彦佳織(3年)を軸に持ち味の“走るバスケ”を展開して得点を重ねた。さらにゾーンディフェンスに切り替えたことも功を奏して、点数的には互角の勝負をした。だが、ルーズボールの奪取に失敗する場面が目立ち、波に乗ることができなかった。山田繁コーチ(52)は「リバウンドもルーズボールも弱い。せり上げるところでも、支配されたままだった」と嘆いた。

 佐々木は松蔭大学(神奈川)に進学してバスケを続ける予定だ。対戦した旭(神奈川)からも同大学に進学予定の選手がいるという。「体作りをしっかりしたい。強くなったところを全国で見せたい」。昨日の敵を今日の友にし、大学でのさらなる活躍を誓った。