2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会で、大会マスコットを選定する検討会議の座長を、文化庁長官の宮田亮平氏(71)が務めることが12日、関係者への取材で分かった。近く初会合を開く。宮田氏は白紙撤回に追い込まれた大会エンブレムを選び直したエンブレム委員会の委員長も務めた。

 今後、マスコットを公募するかどうかも含めて宮田氏を中心に専門家で協議する。選考方法を3月末までに固めて国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)に報告する方針。

 昨年4月に決まった「組市松紋(くみいちまつもん)」の現エンブレム選定では、組織委がデザインを公募し、各界の有識者21人で構成するエンブレム委が審査した。宮田氏は透明性や公正さを打ち出して白紙撤回後の混乱を収拾した手腕を買われ、マスコット選考でもまとめ役を担うことになった。