日本ゴルフ改革会議は12日、2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会に対して、ゴルフ会場を霞ケ関CC(埼玉県川越市)から若洲ゴルフリンクス(江東区)に変更するよう要望書を提出した。11日には東京都の小池百合子知事宛てにも要望書を提出している。

 同会議は、霞ケ関CCは民間の高級会員制クラブのため、五輪後に一般の都民らが利用できずレガシーになりえないなどと主張。また、晴海の選手村から遠方のため、選手への負担も大きいことや、高速道路に五輪レーンを敷いた場合、高速道路会社に多額の営業補償の支払いや、警備費の高騰が予想されることも懸念している。

 ゴルフ会場問題が注目されたきっかけは4日の大会組織委員会・森喜朗会長の発言。「選手の移動などで大きな課題がある」と指摘し、問題が解決しない場合に限り、他会場の検討も示唆していた。しかし組織委の武藤敏郎事務総長が10日、会場変更を否定した。