16年リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22=東洋大)が27日、都内で会見し、ブリヂストンとの所属契約を発表した。契約は4月1日から22年3月末までの5年で、報酬は出来高を含めて総額5億円(金額は推定)。05年4月に初のプロスイマーになった北島康介氏(34)と年俸は同等、契約期間は同氏を1年上回る水泳史上最長となった。萩野は20年東京五輪後の活躍も誓った。

 スーツ姿の萩野が、所信表明した。「もっと上を目指したい。プロの方が僕自身強くなれると思った。今まで以上に勝つことに執念深くなる。東京五輪で金を3、4、5個と最大限の可能性に挑戦したい」。

 北島氏に続く2人目のプロスイマーが誕生する。東洋大卒業後の4月1日からブリヂストン所属となる。契約は5年総額5億円。北島氏の4年を上回る水泳史上最長だ。ポイントは東京五輪翌年に開催される世界選手権福岡大会。「(契約は)福岡も含めてです。願ってもない」と萩野。北島氏は「五輪が終わっても休ませねーぞ」と笑った。

 ブリヂストンは、所属事務所のIMPRINT(インプリント)の社長も務める北島氏との縁があった。14年6月に同社イベントに北島氏が出演。同社の西山副社長は「北島氏からお話があった。当社の『CHASE YOUR DREAM(夢に走れ)』に最もふさわしい選手」と説明した。

 練習拠点は東洋大のままで、今後は日本選手権(4月、愛知)が目標。自動車免許を取得しており、今後の活躍でタイヤメーカーの同社イベントやCM出演も視野に入る。萩野は「競技で最高の結果を追い求めたい」と誓った。【益田一弘】