リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(22=東洋大)が30日、都内で行われた日本水泳連盟の表彰式に出席。前日男子200メートル平泳ぎで2分6秒67の世界記録を樹立した渡辺一平(19=早大)に刺激を受け、「記録でも1番になる」とまだ達成していない世界新記録更新を誓った。

 昨夏のリオ五輪では同部屋だった。6位に終わり悔しがる渡辺の姿をそばで見ていただけに、ニュースで偉業達成を知ると、たまらず本人に連絡した。「すごいと思うと同時に、純粋に俺もがんばらなきゃという気持ちになった」。後輩の頑張りが、心にさらに火をつけた。

 昨年9月に右肘を手術し、4月の日本選手権で実戦復帰する予定だ。東京五輪での連覇、複数の金メダルだけではなく「世界記録を狙わなくてはいけない。いつかではなく必ず出す、という気持ちでやっていかないと記録は出ない」と自らを奮い立たせた。