宮城県内の仙台大と白石市、柴田町の3団体が2日、20年東京五輪において新体操ベラルーシ代表の事前合宿招致に成功したことを発表した。

 同校で会見を行い、仙台大・阿部芳吉学長(71)、朴沢泰治理事長(70)、白石市・山田裕一市長(41)、柴田町・滝口茂町長(65)が出席。昨年から3団体で東京オリ・パラ事前合宿招致推進協議会を結成し、招致に取り組んでいた。仙台大にはマリア・マカロワ氏(ベラルーシ共和国国立体育・スポーツ学院教員)が長期滞在するなど、ベラルーシと交流を深めており、今回の決定につながった。

 合宿の開催期間などの詳細は今後決定していくが、練習会場は白石市内のホワイトキューブとなる予定。新体操のイオンカップなど国際大会が国内で行われるため、17年からベラルーシ代表が白石市や柴田町で合宿を行う可能性がある。

 白石市・山田裕一市長(41)は「白石市には歴史と文化がある。白石城や温泉といった魅力があるので、発信していきたい」と鎌先などの温泉を、柴田町・滝口茂町長(65)は「四季折々の花がある。花の中で基礎体力をつけてほしい」と名物の桜などでおもてなししたいとアピール。仙台大も体育を専門とする知識を生かしたケアや分析設備を活用してもらい、貢献するとした。