男子バスケットボールBリーグのレバンガ北海道は2日、関野剛平(22=東海大)の入団会見を行った。今季関東大学リーグ1部2位の強豪で“エースキラー”の異名を取った力を発揮し、リーグ下位からの脱出を狙うチームの救世主を目指す。

 関野のパワーの源は父がオホーツク海で操る漁船だ。幼稚園の時にはすでに、湧別漁港から船に乗り、釣り糸を海に垂らしていた。高波の上でも器用にバランスを取り、カレイやウグイを釣り上げた。中学の時は養殖用のホタテの稚貝をいけすから引き上げ、海に戻す作業を5月の1週間、毎日継続した。「筋力やバランス感覚の良さは、漁で養った」という。

 高校時代は、B1滋賀に入団した高橋耕陽(22=日大)の札幌日大高に敗れ、全国大会に出場できなかった。大学では週5日、1日2時間の筋トレに耐えてフィジカルを増強。ユニバーシアード代表で名古屋Dに入団した安藤周人(22=青山学院大)ら対戦相手のエースを苦しめるほどになった。清永貴彦チーム統括(42)は「身体能力が非常に高い」と期待を寄せる。

 4日のSR渋谷戦から選手登録可能だが、水野宏太監督(34)は「もう少しフィットしてから」と慎重に育てる構え。関野は「早くチームにフィットしたい」と、気持ちを高ぶらせた。【中島洋尚】

 ◆関野剛平(せきの・こうへい)1994年(平6)8月1日、湧別町生まれ。湧別小-湧別中-東海大四高(現東海大札幌高)-東海大。湧別小3年の時に兄の影響で競技を始める。大学4年で関東大学リーグ準優勝。位置はシューティングガード、スモールフォワード。家族は両親と兄。183センチ、80キロ。