注目の復帰時期は、1年間の出場停止となった古賀輝(NTT東日本)の処分が4月9日に解けるため、同10日以降となる。12日に決まらなければ、5月27日の理事会で再審議し、その場合は即日の処分解除になる可能性がある。

 桃田は元世界ランキング2位で、リオデジャネイロ五輪男子シングルスのメダル候補だった。だが、賭博行為が発覚して五輪出場がなくなり、世界ランキングも抹消された。20年東京五輪を目指すには、日本代表に復帰して国際大会でポイントを稼ぎ、ランキングを上げる必要がある。桃田は昨年の全日本総合選手権に出ておらず、規定で今年の国際大会に出られない。ただ、特例として、選手強化本部長の許可があれば自費で出場でき、この方法で東京五輪への道を歩み出すことになりそうだ。

 4~5月に処分解除となれば、5月27日から開催される日本ランキングサーキット大会(さいたま市)が復帰戦とみられ、国際大会は7月ごろから出場するもようだ。

 ◆桃田賢斗(ももた・けんと)1994年(平6)9月1日、香川県三豊市生まれ。吉津小2年からバドミントンを始め、福島・富岡高3年時にジュニア世界選手権で日本人初の優勝。14年の国別対抗トマス杯で日本初優勝に貢献。15年世界選手権では日本男子初の銅メダルを獲得した。同年12月にスーパーシリーズ・ファイナルで優勝。世界ランキング最高位は2位(16年4月)。家族は両親と姉。175センチ、70キロ。左利き。A型。