柔道男子100キロ級で世界選手権2度出場の高木海帆(日本中央競馬会)が5日、オーストラリア代表として2020年東京五輪を目指す意向を表明した。「五輪という夢のために、あらゆる可能性に挑戦したい」と話した。

 トルコ人の父を持つ26歳の高木はシドニーで生まれ、母の母国である日本で育った。力強い柔道で、東海大の学生だった2010、11年に世界選手権へ出場。その後は膝や肩のけがに苦しみ、五輪などの代表を逃した。

 日本中央競馬会に所属したままオーストラリア代表として東京五輪を狙うが、国際柔道連盟(IJF)の規定で当面は国際試合に出場できない。6月のオーストラリア選手権を目指す。