今季ジュニアグランプリファイナル3位で、ショートプログラム(SP)3位の坂本花織(16=神戸FSC)は、フリーで127・76点、合計195・54点といずれも自己新をマークし、2季ぶり2度目の出場で初の表彰台となる3位に入った。

 上位2人が合計200点超をマークした後の最終滑走でも「落ち着いてやれば結果がついてくる」と心は揺るがなかった。冒頭の3回転フリップ-3回転トーループの連続技など、得意のジャンプはすべて成功。SPに続きノーミスでまとめ「やっと目標を達成できた。悔いはない」と笑顔で今季を締めくくった。厳しい指導で知られる中野園子コーチも「これまでで一番いい演技。気持ちが強かった」とたたえた。

 来季はシニアに上がり、平昌五輪出場を狙う。坂本は「ジャンプの勢いはそのままで、表現力やスケートを評価してもらい戦える選手になりたい」と意欲をみせた。

 ◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。4歳で競技を始める。15年世界ジュニア選手権6位。16年はジュニアGPフランス大会2位、日本大会で優勝し、初出場のファイナルは3位。同年全日本ジュニア選手権優勝。156センチ。