元F1ドライバーの鈴木亜久里氏(56)が、現役時代の年収やオーナーとしてチームを率いるために必要な資金などについて語った。

 鈴木氏は23日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」に出演。現役時代の最高年収は「10億弱」だと明かした。

 現役引退後は自身のチームを設立してオーナーに。巨額の資金が必要とされるモータースポーツ界だが、当時はエントリーするためだけで55億円が必要だったという。

 借金して賄ったが、さらにチーム運営には年間120億円ほどかかったという。その大半はマシンの開発費だそうで、エンジン1基を開発するためにかかる費用は当時で約1億円。そのエンジンは2000キロ(約3レース)走るごとに取り替えるという。さらに世界で転戦するための旅費も年間20億円ほど。すべて含んで「1週間で2億ずつなくなる」のだそうで、そうした資金繰りが悪化して撤退した鈴木氏は「もうやりたくない、F1はテレビも見たくない」と笑顔で語った。