フィンランドのヘルシンキで行われる世界フィギュアスケート選手権(29日開幕)に臨む三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が26日、出発前の関西空港で意気込みを語った。

 今月20日には日本スケート連盟が、代表に決まっていたエース宮原知子(19=関大)の左股関節疲労骨折による欠場を発表。三原は「同じ舞台で滑れるのがうれしかったし、楽しみにしていた。(宮原が)出られないことになってすごく悲しかった。私が頑張って代われるものではないけれど、少しでも代表に選んでもらって良かったと思える演技をしたい」と先輩への思いを込めて話した。

 今大会は18年平昌五輪の出場枠獲得がかかる。三原と樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)、補欠から出場が決まった本郷理華(20=邦和スポーツランド)の3人のうち、上位2人の順位合計が13以内なら日本の五輪出場枠3。14~28であれば同2となる。2月の4大陸選手権(韓国・江陵)で自身初の200点超えをマークし、合計200・85点で優勝した三原は、大車輪としての活躍が期待される立場になった。

 初出場の世界選手権に向け、本人はこれまで通り順位を気にせず「ショートプログラムとフリーのノーミス」を目標とする。ベクトルを自分に向け「私はノーミスじゃないと(他国の選手と)戦えない。(フリーの)シンデレラは、今シーズン毎日やってきた。今までで一番いいシンデレラを見せたいです」と意気込み、搭乗口をくぐった。