日本のSC軽井沢クが1次リーグ5勝6敗の7位で男子20年ぶりの五輪出場を決めた。セカンド山口剛史(32)は、北海道南富良野町からラグビーやカヌーで世界を目指した経歴を持つ。だが最後は小中学校の同級生で五輪に出た目黒(現姓金村)萌絵さん、寺田桜子さんと子どものころ一緒にやったカーリングに戻った。廃校になった母校の同級生4人のうち3人目の五輪選手だ。

 山口は同級生に続いた。カーリング女子で06年トリノ、10年バンクーバー五輪に出場した目黒(現姓金村)さんと、トリノ五輪に出場した寺田さん。目黒さんの父で、3人を指導した目黒義信さん(65)は「3人は、驚き。小さな学校でしたが、みんな熱心に刺激し合っていた」と懐かしんだ。94年に町内にカーリング場がオープンし、山口らを小学3年から高校3年まで指導。高校時代の山口はラグビーの練習後、毎日2時間、カーリングの練習をし、目黒さんは「練習のすごさでは彼が一番」。この日は町内でパブリックビューイングが行われ、池部彰町長(67)も「人口2500人の町からこんなに出るとは」と驚き、女子2人に続く南富良野町スポーツ栄誉賞を検討すると明かした。