日本スケート連盟は27日、東京都内で2016~17年シーズンの表彰祝賀会を開き、10年バンクーバー冬季五輪フィギュア女子銀メダリストで今月引退した浅田真央さんを特別表彰した。連盟初の特別表彰を受け、黒の衣装で現れた浅田さんは「賞を頂けて、とてもうれしい気持ちでいっぱい。選手の頃は常に挑戦する気持ちを持って試合に挑んできた。これからの人生も挑戦を忘れず、失敗を恐れずに前進したい」と話した。

 浅田さんは大型連休明けに練習を始め、7、8月のアイスショーに備える予定。その後もプロとして滑るかは未定というが、将来的に「自分の『真央リンク』をオープンさせたい」と壮大な構想を語った

 フィギュア男子で3季ぶりに世界一に返り咲いた羽生結弦(ANA)とスピード女子500メートルで世界距離別選手権などのタイトルを総なめにした小平奈緒(相沢病院)は最優秀選手に相当するJOC杯を手にした。

 羽生は「あらためて今季頑張ってきて良かったという実感が湧いた」と述べ、小平は「シーズンを通して、とても充実した時を刻むことができた」と振り返った。2人を含む過去最多59人が優秀選手に選ばれた。

 東京運動記者クラブ・スケート分科会が選出する「スケーター・オブ・ザ・イヤー」は小平が受賞した。