柔道のリオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダリスト大野将平(25=旭化成)が、明日29日に東京・日本武道館で開かれる全日本選手権に参戦する。体重無差別の日本一決定戦で、身長170センチ、73キロ級の体格は出場43選手で一番小さい。

 ◆全日本選手権を沸かせた中量級の猛者 64年東京五輪中量級(80キロ以下)金メダルの岡野功は、67年から3年連続で決勝に進み、優勝、準優勝、優勝。171センチながら足技を中心に大柄な選手を倒した。同じ中量級だった関根忍は72年大会を制した後、同年ミュンヘン五輪で金メダル。90年大会では「平成の三四郎」、169センチ、76キロの古賀稔彦が2回戦で59キロ、3回戦で44キロ、準々決勝で79キロ、準決勝で32キロの体重差を克服。決勝では前年の世界選手権2冠、193センチ、130キロの小川直也に7分13秒、足車で一本負けしたが、場内には大声援がこだました。古賀は92年バルセロナ五輪71キロ級で金メダルを獲得した。