フィギュアスケート男子の羽生結弦(22=ANA)が28日、同じ「花の94年組アスリート」日本ハム大谷翔平(22)について語った。

 羽生はこの日、都内で行われた日本オリンピック委員会による平昌五輪に向けた合同合宿に参加。ともに五輪を目指す各競技の強化選手とともに、レクリエーションや座学に臨んだ。普段なかなか接触のない他競技の選手と交流し「すごく刺激になった。楽しかったです」と話したが、同世代で意識している選手はとの問いには冬季競技ではなく、プロ野球選手の「大谷さんですかね」と即答した。

 「野球のこと、そこまで詳しいわけではないので、僕が言えることじゃないのかもしれませんが、プロ野球選手として打撃と投球と両立を目指すのはまれにみること。新たな境地に踏みだそうとしている勇気や、そこに対して貪欲な努力をしているところが非常に勉強になるし、尊敬しています」と、大谷の魅力を語った。

 また、経験してみたい他競技を聞かれると、「夏の競技ですが…」と前置きした上で、アーチェリーと弓道を挙げた。「1つの的を目指して集中力を研ぎ澄ます感覚に興味がある。また、自分の名前に『弦』の文字があるので」と興味が向く理由を説明した。