17歳が世界でも旋風を起こす。卓球の世界選手権(29日開幕、ドイツ・デュッセルドルフ)の日本代表が17日、都内で会見を行い、4月のアジア選手権の女子シングルスで中国人選手3人を倒し初のアジア女王となった平野美宇(17=JOCエリートアカデミー/大原学園)らが出席した。

 平野は今のコンディションを「50%」と言ったものの、「アジア選手権の前の仕上がりは20%くらいでしたが、終わってみたらああいう結果(優勝)でした」と照れくさそうに笑った。アジア選手権の時は、国際卓球連盟の公式サイトで「ハリケーン・ヒラノ」と紹介されており、「女子シングルスとダブルスの両方でメダル」を目標に挑む世界選手権でも、再び「ハリケーン」を巻き起こしたいところだ。

 初の世界選手権メダルを狙う水谷隼(27=木下グループ)は「試合後のガッツポーズを見てほしい」と気合が入った。リオ五輪の男子シングルスでメダルを確実にした瞬間、ガッツポーズをしながら倒れこんだ。「リオの時は、カメラのいない方に倒れちゃったので、次はいいポーズを取れるように今から考えてます」と笑いを誘った。

 史上最年少13歳で初代表となった張本智和(JOCエリートアカデミー)は「見てほしいところは大きな声…だけ」と控えめ。いつも点数を決めた時に人一倍大きな声を出す。「いつもの5倍くらい出したい」。まずは1勝を狙う。