女子シングルス準決勝で、日本勢48年ぶりのメダルを決めていた世界ランキング8位の平野美宇(17=エリートアカデミー)は、昨年リオ五輪2冠で同1位の丁寧(26=中国)に1-4で敗れた。

 4月のアジア選手権準決勝で平野に敗れた丁寧はこの1カ月半、「仮想平野」4選手を用意して万全の対策を積んできた。そんなリベンジに燃える女王に開始からペースを握られた。第4ゲームこそ取って意地を見せたが、要所で必殺のしゃがみ込みサーブを繰り出され、完敗した。

 女王を返り討ちすることはできず、世界一の夢は消滅した。それでも69年ミュンヘン大会以来の銅メダルを獲得。「メダルを期待されている中で取れてよかった。もっと成長したい。相手が対策してきて、そこで負けてしまったのは実力不足。(丁寧との差は)縮まっていると思うが、まだまだ自分が勝っているとは思わない」。夢の3年後の東京五輪金メダルへ、大きなステップになったことは間違いない。