前回の覇者IBMが27-19でノジマ相模原を下し、2年連続の決勝(19日、東京ドーム)進出を果たした。

 IBMは2年目のQB政本がゲームをコントロールした。第2Q3分51秒に自身で6ヤードのTDランを奪うと、同Q10分53秒には左エンドゾーンに走り込んだRB高木へ、勝利につながる鮮やかな5ヤードのTDパスも決めた。

 「自分でしっかりプレーコールができた。昨年より視野も広くなった。高木さんへのパスは練習通りにうまくいった」と胸を張る政本を、高木は「ボールが良かった。針の穴をつくようなボールがきた」とたたえた。

 IBMはディフェンス陣も踏ん張り、勝利をたぐり寄せた。第1QこそノジマQBガードナーに18ヤードのTDランを許したが、要所で攻撃を封じた。前半終了間際と試合終盤にゴール直前に迫られながら、いずれも得点を許さなかった。

 山田ヘッドコーチは「最後は良くやった。勝ち切れて良かった」と選手たちの奮戦に拍手を送った。そして、決勝に向けて「もちろん勝ちたいが、連覇は意識せず、(秋に)レベルアップするためのすばらしい機会にしたい」と気を引き締めていた。