世界9位の錦織圭(27=日清食品)が、逆転負けを喫した。同1位のアンディ・マリー(英国)に第1セットを奪ったが、6-2、1-6、6-7、1-6の4セット、2時間39分で力尽きた。

 第1セットは、1度も自分のサービスゲームを落とさず「作戦通り。これ以上ないプレーができた」と6-2で奪取。「落ち着いてプレーできた」と、完ぺきなテニスでスタートした。

 しかし、第2セットに入ると、第1サーブが26%しか入らず。第2サーブを狙われ、1ゲームを奪っただけでセットオールに戻された。

 お互いに勝負をかけた第3セット。ともに死力を尽くしたラリー戦が続き、タイブレークにもつれ込んだ。しかし、錦織はダブルフォールトなどで1ポイントも奪えず。そのまま第4セットも押し切られた。

 今季は、なかなかうまく攻守や気持ちと体の歯車がかみ合わなかった。しかし、ここに来て、非常に冷静にプレーでき、攻守もかみ合い、ようやく錦織のプレーが戻ってきた。

 主な一問一答は以下の通り。

 -今大会で最もいいプレーだったが敗れた

 錦織 1セット目はこれ以上ないプレー。作戦通り。2セット目から少し焦りだして、ちょっとずつリズムが狂った。

 -第3セットのタイブレークは

 錦織 1番、悔いが残る。ダブルフォールトやもったいないミスが出てしまった。

 -第3セット、すごく考えていたが

 錦織 流れが来そうだった。もう少し集中力を高め、攻撃的にプレーできていれば良かった。

 -体の具合は。

 錦織 今日は意外に戻ってきた。(4回戦の)ベルダスコ戦が1番きつかった。体は強くなっている。