20年東京五輪日本代表有力候補の阿部詩(うた、2年)を擁する夙川学院が8連覇を飾った。

 シード校として2回戦から登場し、4試合12人全てが一本勝ち。3月の全国高校選手権を初制覇した勢いそのままに、全国高校総体(8月8~12日、福島・郡山市)へ弾みを付けた。

 阿部は初戦となった上郡戦の大将戦にのみ出場。52キロ級ながら、70キロ級の相手選手から試合開始直後に一本を奪い、貫禄を見せつけた。2月のグランプリ・デュッセルドルフ大会女子52キロ級をワールドツアー史上最年少の16歳で制し、男子66キロ級の兄一二三(19=日体大)と共に注目される。10日の個人戦に気持ちを切り替えた阿部は「今日はしっかりと投げることを意識した。インターハイの個人戦は、特に取っておきたいタイトル。まずは明日(10日)、しっかりと戦いたい」と意気込んだ。