柔道男子100キロ超級で五輪2連覇、世界選手権7連覇中で28歳のテディ・リネール(フランス)が14日、東京都文京区の講道館で報道陣の取材に応じ「間違いなく東京五輪を目指す。金メダルを取る」と3年後の大舞台での必勝を宣言した。

 リネールは外国勢が集う国際合宿に参加。パリが24年五輪の開催都市に決まれば「体の状態次第だが、出場したい」と意欲。テレビ番組収録で訪れた男子60キロ級五輪3連覇の野村忠宏氏を横目に「できれば4度の優勝を目指したい」と言った。

 初日の12日には世界選手権(8~9月・ブダペスト)同級日本代表の原沢久喜(日本中央競馬会)、王子谷剛志(旭化成)と乱取りし、14日はリオ五輪73キロ級王者の大野将平(旭化成)を相手にする場面もあった。リオ五輪後初の実戦となる同選手権に向け、日本勢に立ちはだかる最強王者は「チャレンジが一番の目標だ」と不敵に笑った。

 現役時代に対戦経験がある日本男子の井上康生監督はリネールに対し、技の種類が毎年増えていると驚く。「実績を残しても成長しようと努力する。偉大で尊敬できる選手だ」とたたえた。