世界選手権で旋風を起こした卓球ニッポンに、また新星が出現した。U-21の女子シングルスで中学1年の木原美悠(12=エリートアカデミー)が準決勝に進出。15日の決勝に勝てば、昨年大会で張本智和(13=同)がつくった最年少優勝記録を塗り替える。

 13歳の張本、17歳の平野が活躍した世界選手権から1週間。今週は12歳が躍進する。木原はU-21女子シングルスの1回戦で、1月の全日本ジュニアを制した笹尾明日香(17=横浜隼人高)に3-1で破ると、準々決勝では1月の全日本選手権で伊藤美誠に勝ってベスト16に入った安藤みなみ(20=専大)を3-2で撃破。その間にあった一般の女子シングルス予選1回戦では韓国代表の劉恩寵(23)に4-0のストレートで完勝した。

 今春、明石市立二見西小学校を卒業し、トップ選手が集う日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミーに加入した。都内で寮生活を送るが、同部屋は世界選手権銅メダルの平野美宇。普段から練習も一緒で「勉強になる」と話す。一方で、世界選手権で躍進した日本代表について聞くと「すごいと思うけど、自分も先輩方のように大きな舞台で、もっと良い成績を出したい」と強気に言った。卓球界には底知れぬ12歳もいる。