柔道の世界選手権(8~9月・ブダペスト)日本代表が14日、東京都文京区の講道館で外国勢との国際合宿を公開し、男子100キロ超級代表でリオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)は「外国選手との闘いに慣れ、地力をアップさせたい」と狙いを語った。

 合宿にはリオ五輪決勝で惜敗したテディ・リネール(フランス)も参加。14日は原沢が背中を痛めて別メニューだったが、両者は12日に乱取りした。「世界選手権で勝てば五輪の悔しさも多少は晴れる。世界一になりたい」と闘志を燃やす。日本男子の井上康生監督は「一流であるほど互いにいろんな要素を感じ取る。選手のモチベーションは非常に上がっている」と収穫を口にした。

 女子では個人戦で世界選手権初代表となった52キロ級の志々目愛(了徳寺学園職)が立ち技から寝技への移行を入念に確認し「いい形で臨み、結果を残したい」と意気込んだ。合宿にはリオ五輪63キロ級女王のティナ・トルステニャク(スロベニア)ら強豪が集まった。

 12日からの国際合宿には約30カ国・地域から500選手以上が参加し、21日まで行われる。