リオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(28=木下グループ)が、世界選手権銅メダルの李尚洙(26=韓国)を4-3のフルゲームで破り18日の準決勝に進出した。2ゲーム先取も、3ゲームを取り返されて追い込まれたが、強気を貫く。第6ゲームに追いつくと、最終第7ゲームは10-10から連続得点で、ゲームポイントを奪った。

 5日閉幕の世界選手権では13歳張本智和に敗戦。以来、ショックを引きずっていたが、この日は持ち前の派手なガッツポーズも何度も繰り出した。

 「お客さんの声援を聞いて、最後まで歯を食いしばって頑張ろうと。ガッツが出ると、自分は良いパフォーマンスができる」と、心身ともに復調を実感した。

 18日の準決勝は世界選手権銀メダルで世界ランキング2位の樊振東(20=中国)と対戦する。「最後まであきらめない」と大番狂わせを狙う。