カーリング女子で五輪初出場を狙う中部電力が21日、軽井沢アイスパークで練習を公開した。

 2月の日本選手権では16年世界選手権銀メダルのLS北見を破り、3年ぶりの優勝。9月に敵地北見で行われる代表決定戦に持ち込んだ。前回のソチ五輪前に圧倒的な力を誇っていた中部電力は、代表決定戦で北海道銀行に敗れ、五輪出場を逃した。当時のメンバーで、現主将の清水絵美(26)は「前回は追われる立場でプレッシャーのようなものを感じていたが、今回は反対。相手は世界2位で、日本選手権でも予選、プレーオフで負けている。まだまだ追う立場」と4年前と正反対の状況だと語った。

 ソチ五輪後主力の市川美余が引退し、スキップの藤沢五月がLS北見へ移籍。10代だった北沢育恵、石郷岡葉純を迎えチームを一新したが、昨年は日本選手権にも出場できなかった。清水は「苦しい時もあったが、みんなで話し合いながらやってきた。負けを知っているチームの方が強い」と力強く話した。

 チームは3月いっぱいオフを過ごし、4月から本格始動。7、8月に北海道で実戦を積み、9月の決定戦に備える。