ダブルス1回戦で錦織圭(日清食品)ベルダスコ(スペイン)組は、第1シードのクボット(ポーランド)メロ(ブラジル)組と対戦し、4-6、6-4で迎えたマッチタイブレークを8-10で落として惜敗した。錦織のダブルス出場はティエム(オーストリア)と組んで8強入りした1月のブリスベン国際以来。今大会は7月3日開幕の4大大会第3戦ウィンブルドンと同じ芝のコートで、シングルスでは22日予定の2回戦で世界38位のハチャノフ(ロシア)と当たる。

 金星まであと1歩だった。錦織は前日のシングルス1回戦で破ったベルダスコと急造ペアを組んで今季2大会目のダブルスに出場し、世界1位の強豪相手に接戦を演じた。芝コートの戦いではシングルスでもネットプレーや前に出る相手への対応が鍵。ベルダスコにミスが目立って敗れたが、貴重な実戦の機会を踏めた収穫は大きかった。

 「芝で一番大事」と重視するサーブは、ジュースサイドからワイドへのスライスが有効的だった。天性の感覚が持ち味で、ドロップショットなどの小技もお手の物。「仲がいい」というベルダスコとのプレーを楽しんだようで、生き生きとした表情も印象的だった。