2020年東京五輪の新種目に決まったバスケットボール3人制や自転車BMXのフリースタイル・パークの会場問題で、大会組織委員会が有明など臨海地区での実施を国際オリンピック委員会(IOC)に提案する見通しであることが22日、関係者への取材で分かった。IOCは既存会場の活用を要望しており、今月末の組織委とIOCの調整委員会で複数案を協議する。

 組織委は追加種目のスケートボードやスポーツクライミングが実施されるお台場と、テニスや体操の会場がある有明を含めた臨海地区を「アーバンクラスター」と名付け、若者を中心にした観客や選手のにぎわいを生み出す計画を進めている。

 バスケ3人制やBMXパークの会場は、お台場だけではスペースや日程面で懸案があり、近隣会場も使用しながら一体感を創出するための調整を進める。

 組織委幹部は「既存会場の転用が原則。コストの試算や雨の対応も必要になる」と、屋根の設置を含めた今後の検討課題を挙げた。