日本スケート連盟は23日、18年平昌五輪のフィギュアスケートの選手選考基準を発表した。シングルは男子3枠、女子2枠で、ともに全日本選手権(12月20~24日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)の優勝選手が代表に決定。男子2人目は全日本2、3位かGPファイナル上位2人から。3人目は、2人目から漏れた選手、世界ランク、シーズンランク、シーズンベストスコアの上位3人の中から総合的に判断し、選考する。

 女子2人目は、全日本2、3位、GPファイナル上位2人、世界ランク、シーズンランク、シーズンベストスコアの上位3人、の条件から総合的に判断する。前回ソチ五輪時と違い、3年分の成績で算出する世界ランキングに加え、今季のみのランキングも新たに考慮されることになった。今季シニアデビューする17年世界ジュニア2位の本田真凜、同3位坂本花織らが不利にならないためだ。小林芳子フィギュア強化部長は「『よーい、ドン』で同じようにスタートラインに立ってほしい」と説明した。また、全日本参加は必須だが、過去に世界選手権3位以内の実績を残した選手が、けがなどのやむを得ない理由で参加できなかった場合、特別に選考する場合もあると、救済措置を明記した。

 全日本の会場は、20年東京五輪でバドミントンなどの競技が行われる新施設での開催に決まった。また、金メダルの五輪報奨金額が前回大会の300万円から500万円に上がった。