男子決勝が行われ、鉄棒では内村航平(28=リンガーハット)が、圧倒的な演技で15・750点の高得点を出し、優勝した。屈伸コバチ、カッシーナからのコールマン、ゲイロード2、ヤマワキ、と5つの離れ技を成功。着地まで完璧に決めると、観客の声援をあおった。「まだ世界選手権でやるかは分からないが、自信になる演技だった」と満足そうに振り返った。床運動では、白井健三(20=日体大)が15・550点で5連覇を達成。

 全日本選手権、NHK杯の結果、今大会の決勝の結果を受け、日本体操協会は、10月のカナダ・モントリオールで行われる世界選手権の代表候補を発表。既に個人総合で内定している内村、白井に加え、床運動で谷川航(順大)、あん馬で杉野正尭(鹿屋体育大)と亀山耕平(徳洲会)、つり輪で武田一志(徳洲会)、跳馬で佐藤巧(徳洲会)、安里圭亮(相好体操ク)、平行棒で田中佑典(コナミスポーツ)、鉄棒で宮地秀亨(茗渓ク)の8人が選ばれた。種目別の4人は、代表合宿を経て9月に決まる。