高校生スイマーが、水泳世界選手権(7月、ブダペスト)前最後のレースに臨んだ。

 池江璃花子(16=淑徳巣鴨高2年)は、東京都高校選手権最終日に出場。100メートル自由形で54秒04の好タイムで制すと、800メートルリレーでも世界選手権バタフライ代表で同高3年の長谷川涼香(17)とともにチームの逆転優勝に貢献した。

 池江は「感覚が良かったし、タイムも良かった。いいレースだった」と、満足そうに振り返った。本番まであと1カ月と迫り「去年よりプレッシャーはあるのかなと思う」と、初出場した昨年のリオデジャネイロ五輪を上回る緊張を口にした。「メダルを取りたい。取らなければいけないとも思います」と話した。

 出発までにしたいのは、大好きなスイーツを食べること。チョコレート好きは公言しているが「実は抹茶も好きなんです」。具体的に「時間があれば、ナナズグリーンティーのパフェが食べたいですね」と笑顔を見せていた。

 200メートルバタフライを2分7秒65で優勝した長谷川は「前半1分1秒で入ることを目標に泳いだ。それはできたけど、後半はひどかった」と振り返った。前半早く入るのはコーチの指示通りで「言われた通りのレースができた。そこは成長だと思います」と前向きに話していた。

 同じく世界選手権代表で東大付属高3年の牧野紘子(17)は泳ぎのリズムを崩して「本番に向けて不安がある。もう少し期間がほしい」と話しながらも「昨日よりは修正できた」と前向きなコメントも。出発前にしたいことは「映画を見たいんです」。大好きな嵐の大野智が主演する「忍びの国」をあげ「どこかで時間をつくって行けたらなと思います」と話していた。