フリースタイルスキー・男子モーグルの堀島行真(19=中京大)が強力な相棒を手に入れた。28日、三重・桑名市内のウオータージャンプ施設「K-air」で練習を公開。今月に山形県内で行われた強化合宿で、上村愛子さんからプレゼントされたウオータージャンプ用の練習板をお披露目した。

 もらった板は上村さんも使用していたもの。長さは堀島が試合で使う172センチと同じ。最大の特徴は板に穴が空いていること。それによって水へ落ちた時の衝撃を和らげることができる。男子では初の世界選手権2冠の王者は「腰や膝の負担にならない。とてもいい」と笑顔で語った。1日50本以上も飛ぶ練習熱心な男。それに伴う、けがのリスクや疲労の蓄積を軽減できる。日本人初となるW杯総合優勝を成し遂げたレジェンドから、大きな武器を受け継いだ。

 K-airは小学4年から通い、今でも練習場として活用する。金メダルを目指す平昌五輪に向けては、ダブルフルツイスト(伸身後方宙返り2回ひねり)の完成度を高めていく。「結果につながるように重点的にやらないといけない」。さらに進化した姿で、平昌イヤーに向かう。