テニスの4大大会第3戦、ウィンブルドン選手権の男子シングルスに第9シードで臨む錦織圭(日清食品)が29日、ロンドン郊外の試合会場となるオールイングランド・クラブ内の本番コートで初練習した。初の8強入りを目指し、世界ランキング29位のファビオ・フォニーニ(イタリア)と約1時間、実戦形式も含めて調整した。

 錦織はウィンブルドンと同じ芝コートの前哨戦だったゲリー・ウェバー・オープンでは2回戦で左臀部(でんぶ)を痛め、3年連続の棄権となった。球が弾む赤土から低く滑るように伸びてくる芝にコートが替わり、スライスでのショットを含めて体勢を低くして打つ回数が増える。練習ではラリーの後に左腰を伸ばすようなしぐさを見せる場面があったが、ダンテ・ボティーニ・コーチは「実戦形式の練習をこなせたのは良かった。日々、状態は上がっている」と7月3日の開幕を見据えた。