2020年東京五輪・パラリンピックの準備状況を話し合う国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会の夕食会が29日、都内で行われた。大会組織委員会の森喜朗会長は冒頭のあいさつで「革命的な議論が始まった」と話した。

 その発言を受け、同委員会のジョン・コーツ委員長は「若者に注目した5つの競技、15の新種目が付け加わった。子どもたち、都民の皆さまにこれらの競技をベストな状態で見せたい」と語った。28日に青海アーバンスポーツ会場(江東区)を視察し、競技時間以外は子どもたちに一般開放するプランを語っていた。

 森会長は夕食会後、記者団に「次回の調整委員会(12月)までに考え方をまとめたい。ただ、簡単にできるものではない。IOCは予算を減らせと言っている一方で、新しいものを造るというのはどうか。冷静にやっていかないといけない」と語った。

 また、調整委では会場が集まるお台場などの臨海地区を「アーバンクラスター」として整備し、五輪公園のようなにぎわいを創出する計画について、IOCと東京都側でそれぞれ検討チームを設置することになった。